事故車の買取先はどこがいい?損傷状態別の選び方と申込前の注意点

事故車の買取先を損傷状態別に選ぶ

【PR】この記事には広告が含まれます。記事内の一部のリンクから申し込みがあると、CAR FILEが報酬を受け取ることがあります。紹介する売り先は、報酬の有無や金額ではなく、車の状態と契約の条件をもとに選んでいます。

事故車の売り先を調べると、ランキング記事がたくさん出てきます。でも、記事ごとに順位が違って、結局どこに頼めばいいのか分からない。

そう感じている方のために、この記事はランキングを作りません。事故車は、車の今の状態によって、向いている売り先がまったく違うからです。

その代わりに、あなたの車の状態から売り先を選ぶ方法と、申し込む前に知らないと損をする注意点を、各社の公式の規約と公的機関の情報をもとに説明します。

結論:事故車の売り先は、「どこが一番高いか」ではなく、「車の今の状態」で選びます。

  1. 売り先を探す前に、保険会社と車検証の所有者に「売ってよいか」を確認する
  2. 車の状態に合った売り先の2社以上に、金額を聞く
  3. 金額の内訳と、契約の条件(キャンセル・減額・支払い日)で比べる。承諾の返事は、比べ終わってから

「どの業者がいちばん高く買うか」は、車ごとに違います。決まった順位はありません。

あなたの車は、どれに当たりますか。当てはまる行から読み始めてください。

今の状況向いている売り先読む場所
保険会社の判断(全損かどうか)が出ていない。または、ローンが残っているまだ承諾や契約はしない。先に確認する第1章
事故の損傷が今も大きく残っている(特に、年式が新しめの車)事故車専門の買取に、ほかの売り先とあわせて金額を聞く第8章
事故の損傷が大きく、年式が古い・走行距離が多い事故車専門の買取と、廃車買取の両方に金額を聞く第8章・第9章
修理済み(修復歴車)、または損傷が軽くて自分で運転できるふつうの買取店第10章

「新しめ」「古い」に決まった線はありません。どちらか迷う場合は、両方の種類の売り先に金額を聞いてください。

※この記事は、2026年9月27日時点の公式情報をもとにしています。実際に査定を申し込んだ体験談や、実際の査定額は載せていません。条件は変わることがあるため、申し込む前に各社の最新の規約を確認してください。

目次

1. 売り先を探す前に:保険会社と、車の持ち主に確認する

保険会社への確認前に契約を急がない
保険会社への確認前に契約を急がない

事故車には、ほかの車にはない落とし穴があります。

自分が乗っていた車なのに、自由に売れないことがあるという点です。

1-1. 全損になりそうなら、先に保険会社に確認する

日本自動車購入協会(JPUC)は、保険会社から全損と認定された場合、保険会社が保険金の支払いと引き換えに車を引き揚げる可能性があり、その場合は買取業者などに売ることはできないと説明しています。

実際に、JPUCには次のような相談が寄せられています(JPUCの相談事例)。

(要約)自損事故で走れなくなった車を、入庫先と売買契約した。その後、保険会社が全損と認定して車を引き揚げることになった。契約のキャンセルを申し出たところ、違約金を請求された。

自分が被害者の事故でも、相手の保険会社が全損の車を引き揚げることがあると、JPUCは注意を呼びかけています。保険を使う予定があるなら、売り先と契約する前に、保険会社へ次の2点を聞いてください。

  • 「この車を、自分で売ってもよいですか」
  • 「全損になった場合、車はどうなりますか」

1-2. ローンが残っているなら、車検証の所有者を確認する

車検証の「所有者」の欄が、ディーラーやローン会社になっていることがあります(所有権留保)。この場合、売るには、ローンを精算して所有権を外す手続き(所有権解除)が必要です(JPUC)。残価設定ローン(残クレ)の車で事故を起こした場合も同じです。

ローンが残った事故車の売却を手伝う仕組みを用意している買取業者もあります(例:タウの「ローン組替サービス」。同社の説明)。まずはローン会社に、残りの金額と手続きの流れを確認しておくと、その後の話が早く進みます。

1-3. 修理工場に置いたままでも、あわてて決めない

事故車は、修理工場に入ったままのことがよくあります。修理も乗り換えもしないと決めると、保管先から早く処分するよう急かされることもあります(事故車買取のタウ「よくある質問」)。

急かされても、その場で売り先を決める必要はありません。1-1の相談事例のように、あわてて入庫先と契約した後で事情が変わることもあります。保管料がかかる場合は、いつから・いくらかかるのかを工場に確認し、そのうえで売り先を比べてください。

こんなときは、まだ「承諾」や契約をしない

  • 保険会社の判断(全損かどうか)が出ていない
  • 車検証の所有者がローン会社で、所有権解除の手続きが済んでいない
  • 修理するか売るか、まだ決めていない(修理の見積もりと、売った場合の金額がそろっていない)
  • 名義人や、いっしょに車を使っている家族の同意がない

金額を聞くこと自体は、売るかどうかを決める材料になります。ただし、金額を聞くだけで費用がかかるか、どの時点で契約になるかは、会社ごとに違います。第6章の確認表で確かめてください。

2. 車の状態を4つに分ける

損傷車の状態を整備工場で確認する
損傷車の状態を整備工場で確認する

事故車と一口に言っても、状態によって向いている売り先がまったく違います。

スクロールできます
車の今の状態例向いている売り先
A:事故の損傷が今も大きく残り、そのままでは使えないフレームが曲がった、エンジンまわりが壊れた、自分で運転できない事故車の専門買取(第8章)。年式が古い車は、廃車買取にも金額を聞く(第9章)
B:事故で壊れたが、すでに修理した(修復歴車)骨組みを直した・交換したふつうの買取店(第10章)
C:損傷が軽く、自分で運転できるバンパーのへこみ、ドアの傷ふつうの買取店(第10章)
D(参考):事故歴はないが、故障・古い・動かないエンジンがかからない、10年以上前の車廃車買取(第9章)

2-1. 「事故車」と「修復歴車」は違う

ここは誤解が多いところです。

  • 修復歴車:車の骨組み(骨格)を直したり交換したりした車。今は直っている(B)
  • 事故の損傷が残っている車:今も壊れている車(A)

事故車の専門買取は、主に今も壊れている車(A)を扱います。修理済みの車(B)は、ふつうの買取店のほうが向いています。骨格とされる部位や、修理で修復歴がつくかどうかは、第4章で説明します。

2-2. 大きく壊れた車(A)は、年式でも考える

同じAでも、年式や走行距離によって、向いている売り先が変わることがあります。事故車専門のタウは、特に新しい年式の車を高値で引き取っていると説明しています(同社「よくある質問」)。

  • 年式が新しめの車:まず事故車の専門買取に金額を聞き、ほかの売り先とも比べる
  • 年式が古い・走行距離が多い車:事故車の専門買取と、廃車買取の両方に金額を聞く

どちらが高くなるかは、車ごとに違います。「古いから廃車しかない」と決めつけず、両方の金額を聞いてから決めてください。

2-3. 迷ったら

「AかCか分からない」という場合は、両方の種類の売り先に金額を聞いてください。比べられるのは、契約する前だけです。

3. 売り先の種類と、向き・不向き

車の売り先を査定で比較する
車の売り先を査定で比較する
売り先向いている車気をつけること
ディーラーの下取り次の車を同じ店で買う場合。損傷が軽い車下取り額が、次の車の値引きと混ざって分かりにくくなることがある
ふつうの買取店修理済み(B)・損傷が軽い(C)車今も大きく壊れている車は、引き取りを断られたり、値が付きにくかったりすることがある
一括査定サービス複数社の金額を一度に比べたい場合申し込むと、複数の会社から一度に連絡が来ることがある(3-1)
事故車の専門買取今も大きく壊れている車(A)修理済みの車は対象外になることがある。契約条件は会社ごとに違う
廃車買取年式が古い大破車、事故歴のない故障車・古い車・動かない車「無料」の範囲や、契約になる時点は会社ごとに違う

3-1. 一括査定を使うときの注意

国民生活センターは、査定サイトに書き込んだ情報をもとに、複数の会社から勧誘されることがあると注意を呼びかけています。JPUCも、日中に申し込むとすぐに複数の業者から連絡が来る可能性があるため、利用規約を確認し、電話に対応できる時間に申し込むよう案内しています。

国民生活センターは、一括査定を申し込んだ70歳代の方が、5社から連絡を受け、そのうち1社に自宅で事故車を査定されて「すぐに引き渡せば高くする」と言われ、契約・引き渡しをした後、30分後に返してほしいと頼んでも返してもらえなかった、という事例も紹介しています(見守り新鮮情報)。

電話で「今決めてくれれば」と言われても、その場で決める必要はありません。

4. 事故車の査定は、どのくらい下がる?

車体の補修箇所を査定する
車体の補修箇所を査定する

4-1. 公的な「下落率」はありません

「事故車は査定が3割下がる」「修復歴で50万円下がる」といった数字をよく見かけます。ですが、国や業界団体が公表している下落率は、確認できませんでした。

下がり方は、車種・年式・走行距離・損傷の場所と大きさによって違います。自分の車でどのくらいになるかは、査定を受けて聞くしかありません。

4-2. 修理した車は「修復歴」で評価される

車の骨組み(骨格)を直したり交換したりすると、修復歴車になります。自動車公正取引協議会の規約で、骨格とされている部位は次のとおりです。

  • フレーム(サイドメンバー)、クロスメンバー、フロントインサイドパネル
  • ピラー(フロント・センター・リア)、ダッシュパネル
  • ルーフパネル、フロアパネル、トランクフロアパネル

バンパーの交換や、ドアのへこみの修理だけなら、修復歴にはなりません。

4-3. 今も壊れている車は、別の理屈で値が付く

今も大きく壊れている車(A)は、「中古車としてそのまま乗る」前提では値が付きにくくなります。一方で、次のような理由で値が付くことがあります。

  • 資源としての価値:鉄・銅・アルミなどが回収され、再資源化される(自動車リサイクル促進センター)
  • 海外での需要:日本では修理代が見合わない車でも、海外では直して使われることがある。事故車の専門買取は、こうした海外への販売ルートを持っていることがある

だから、ふつうの買取店で値が付かなかった車に、事故車の専門買取や廃車買取が値を付けることがあるのです。

4-4. 税金やリサイクル料金は、買取額に含まれていることが多い

国民生活センターは、車を売るとき、まだ使っていない分の自動車税・重量税・自賠責保険料・リサイクル料金などは、買取価格に反映されていることが多いと説明しています。

金額を比べるときは、「この金額に、リサイクル料金相当額などは含まれていますか」と聞いて、同じ条件で比べてください。比べ方は、第6章の「手元に残るお金」の式を使うと整理できます。

5. 業者が信頼できるか、自分で確かめる方法

買取業者の情報を自分で調べる
買取業者の情報を自分で調べる

ランキング記事ではあまり書かれていませんが、業者が信頼できるかどうかは、公式の情報で自分で確かめられます。

5-1. 古物商の許可を確認する

車の買取には、古物商の許可が必要です。2024年4月1日からは、古物商は原則として、自社のウェブサイトに次の3つを表示することになっています(警視庁の説明)。

  • 氏名または会社名
  • 許可をした公安委員会の名前
  • 許可証の番号

会社のサイトの「会社概要」などに、この3つがそろっているかを見てください。

都道府県の公安委員会や警察が、インターネットで取引する古物商の一覧を公開している場合もあります。ただし、熊本県警察によると、届け出から一覧に載るまで日数がかかるため、載っていないことだけで無許可とは言えません。

5-2. JPUCの「会員」と「適正買取店」は別

JPUC(日本自動車購入協会)は、車の買取業界の団体です。公式サイトで「会員一覧」と「適正買取店一覧」を別々に公開しています。

適正買取店は、会員の中でも、次のような基準を満たした事業者です(JPUCの説明)。

  • すべての買取店に、研修を修了した人がいる
  • 使う契約書が、JPUCのモデル約款(第6章で説明)の内容に合っている
  • 電話をかける回数に制限を設けている

「JPUC会員」と「JPUC適正買取店」は同じ意味ではありません。気になる会社があれば、上の一覧で確かめてください。

5-3. 廃車にする場合は、引取業者の登録

車を解体する(廃車にする)前提で引き渡す場合、引き渡す相手は、自治体に登録された引取業者である必要があります。登録は、自動車リサイクルシステムのサイトで調べられます。

なお、この登録が必要なのは、使用済みの車を引き取る業者です。中古車として買い取る業者すべてに必要なわけではありません。

6. 金額だけでなく、手元に残るお金と契約の条件で比べる

契約条件の書類を落ち着いて確認する
契約条件の書類を落ち着いて確認する(AI生成のイメージ画像です。実際の事故車・査定現場・公的書類ではありません。)

いちばん高い金額を出した会社が、いちばん得とは限りません。契約後に減額されたり、キャンセルできなかったりすれば、結局損をします。

6-1. 比べるのは「手元に残るお金」

比べるときは、提示された金額そのものではなく、最終的に手元に残るお金で比べます。

手元に残るお金 = 買取額 + 別に戻ってくるお金 − 自分が払う費用

  • 買取額:税金やリサイクル料金の分が含まれていることが多い(4-4)
  • 別に戻ってくるお金:買取額とは別に、あとから戻るお金があるか。会社や手続きによって扱いが違う
  • 自分が払う費用:レッカー代、書類の手数料、キャンセル料など

同じお金を二重に数えないよう、「この金額には何が含まれていて、あとから別に戻るお金はありますか」と聞いてください。

6-2. 比べるときの確認表(そのまま使えます)

確認すること聞き方
金額の内訳「この金額に、リサイクル料金相当額や自動車税の分は含まれていますか」
引き取りの費用「レッカー代や引き取りの費用は、金額から差し引かれますか」
契約後の減額「契約した後や引き渡した後に、金額が変わることはありますか。どんな場合ですか」
契約になる時点「どの時点で契約(成約)になりますか。電話で返事をした時点ですか」
キャンセル「契約後にキャンセルできますか。いつまで、いくらかかりますか」
契約しなかった場合の費用「金額を聞いて、契約しなかった場合に費用はかかりますか」
支払い日「代金はいつ、どうやって支払われますか」
名義変更「名義変更(または抹消)はいつまでに終わりますか。連絡はもらえますか」

6-3. 査定の電話で使えるひと言

電話で金額を聞いたときに「それでお願いします」と答えると、承諾や契約として扱われることがあります。電話での承諾だけで費用が発生する条件を決めている会社もあります(第8章)。比べ終わるまでは、次のように伝えてください。

  • 「今日は金額を聞くだけです。ほかの見積もりと比べてから、こちらから連絡します」
  • 「この金額には、何が含まれていますか」
  • 「契約になるのはどの時点ですか。その後にキャンセルすると、いくらかかりますか」

6-4. 目安になるのは、JPUCのモデル約款

JPUCは、買取の契約書のひな形(モデル約款)を公開しています。2026年9月時点の公式サイトのものは、2020年2月14日改定版です。売主を守るための、次のような決まりがあります。

決まり内容
キャンセル(第8条第6項)売主は、契約した日から、車を引き渡した日の翌日までなら、負担なく契約をやめられる
修復歴を理由にした解除(第8条第2項)買取業者は、原則として、修復歴があることを理由に契約を解除できない
支払い(第5条)引き渡しが終わったら、決めた期限までに代金を払う。期限までに払わなければ、売主は契約を解除できる
売主の申告(第6条)売主は、知っている車の状態や不具合を、誠実に申告する

ただし、これはひな形です。すべての会社がこの内容で契約しているわけではありません。実際の契約書でどうなっているかを、必ず確認してください。

6-5. 車の売買に、クーリング・オフはない

業者に自宅へ来てもらって売る場合(訪問購入)でも、車の売却は特定商取引法の規制の対象外です(国民生活センター、特定商取引法施行令第34条、消費者庁)。

モデル約款のキャンセルの決まりは、クーリング・オフとは別の、契約の中の決まりです。契約書にその決まりがなければ使えません。だからこそ、契約の前に確認することが大切です。

7. 実際に起きているトラブルと、相談先

車売却の困りごとを相談する
車売却の困りごとを相談する

7-1. 国民生活センターに寄せられている相談

国民生活センターによると、中古自動車の売却に関する相談は、2021年度に1,519件と、前年度の1.25倍に増えました。公表されている事例には、次のようなものがあります。

  • 査定のときに強引に契約させられ、そのまま車を持っていかれた
  • 業者が居座って帰らない様子だったので、契約してしまった
  • 契約後すぐにキャンセルを申し出たら、高額なキャンセル料を示された
  • 修復歴を伝えて金額が決まったのに、後から突然減額された

国民生活センターは、修復歴や事故歴をあらかじめ伝えていた場合、後からそれを理由にした解除や減額に応じる必要はないとしています。

7-2. 代金が支払われないトラブル

JPUCは、車と書類を渡した後も代金が支払われない、業者と連絡が取れなくなる、業者が倒産して車も代金も戻らない、といった相談が寄せられていると注意を呼びかけています(2023年10月、2026年7月)。

支払い日を契約書で確認し、期日を過ぎたらすぐに連絡してください。

7-3. 困ったときの相談先

相談先内容
JPUC車売却消費者相談室0120-93-4595(無料)、9:00〜17:00、土日祝休み。会員かどうかにかかわらず相談できる(2026年9月27日確認)
消費者ホットライン188。お住まいの地域の消費生活センターにつながる

8. 事故で大きく壊れた車(A)なら、事故車専門のタウ

損傷が大きい事故車を搬送する
損傷が大きい事故車を搬送する

8-1. タウが向いている車、向いていない車

株式会社タウは、事故車の買取を専門にしている会社です。

向いている車向いていない・先に確認が必要な場合
事故の損傷が今も大きく残っていて、そのままでは使えない車修理済みの車、損傷が軽くて走れる車(ふつうの買取店へ。第10章)
水害で動かなくなった車(同社は水害車の査定にも対応)保険会社の判断や、車検証の所有者の確認が済んでいない(第1章)
特に、年式が比較的新しい車(同社「よくある質問」)車両の買取・販売を業として行う法人・個人事業主は対象外(利用規約第2条)

8-2. タウの特徴(同社の説明)

  • 事故車の買取を専門にし、海外への販売ルートも持っている
  • 一部離島を除き、全国で出張査定を無料で行っている。レッカーや名義変更の費用もかからないとしている
  • 事故車が修理工場に入っている場合は、保管先に連絡して査定に行く。立ち会いは不要で、査定額は電話で知らせる
  • 最短で、依頼の翌日に引き取る
  • 査定後に提示した金額からの減額はない(契約から引き渡しまでに車の状態が変わった場合は別。8-3)
  • ローンが残った事故車も、ローン組替サービスで売却できる場合がある
  • 代金は、引き取り完了から1〜2週間後に振り込む

8-3. 申し込む前に知っておくこと(利用規約)

タウの利用規約(2024年11月26日改訂版)は、JPUCのモデル約款(6-4)とは違う決まりになっています。ここは正直にお伝えします。

場面タウの規約
金額を聞いて、承諾しなかった場合費用はかからない(査定は原則無料)
承諾したのに、契約しなかった場合査定手数料として1台20,000円(第8条)。承諾は、書面・電話(口頭)・メールのどれでも成立する
契約した後のキャンセル契約から1週間以内なら買取額の10%。1週間を過ぎると解約できない
書類の提出が遅れた場合指定の期日から7営業日を過ぎても出さないと、解約されたうえでペナルティ50,000円
引き渡しまで契約後に車の状態が変わると、減額されることがある

つまり、タウに頼むなら、「金額を聞く」と「承諾する」を分けてください。金額を聞くだけなら無料です。ほかの売り先の金額と比べてから、承諾の返事をしてください(6-3のひと言が使えます)。

また、査定は、こちらが送った車の情報や画像の範囲で行われます(同社規約)。損傷の様子が分かる写真を用意しておくと、話が早く進みます。

8-4. 申し込んだあとの流れ

  1. WEBで、車の情報を送る(損傷の分かる写真があれば用意する)
  2. タウから、査定額の連絡が来る。連絡が来るのはタウ1社だけで、一括査定ではない
  3. ほかの売り先の金額と比べる。ここまでは費用がかからない
  4. 売ると決めたら承諾し、契約の書類を期限までに送る
  5. 引き取り(立ち会いは不要)
  6. 入金(引き取り完了から1〜2週間後が目安)と、名義変更の完了の報告

8-5. 申し込む前の確認3点

  • 事故の損傷が、今も大きく残っている(修理済みの車は、ふつうの買取店へ)
  • そのままでは使えない状態だ
  • 保険会社と車検証の所有者に、売ってよいことを確認した(全損の保険金を受け取る予定がある場合や、ローンが残っている場合)
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事故で大きく壊れた車は、廃車にする前に事故車専門の買取額を確認

修理工場で「廃車」と言われた車でも、事故車専門の買取なら値が付くことがあります。

次に当てはまる方が対象です

  • 事故の損傷が今も大きく残り、そのままでは使えない
  • 保険会社と車検証の所有者に、売ってよいことを確認した
  • 連絡はタウ1社だけ(一括査定ではありません)
  • 立ち会い不要。修理工場に置いたままでも査定を依頼できる(同社の説明)
  • 出張査定・レッカー・名義変更の費用はかからない(一部離島を除く。同社の説明)

金額を聞くだけなら無料です。ただし、提示された金額を承諾した後に契約しないと、査定手数料20,000円がかかります(同社規約第8条)。承諾は書面・電話・メールのどれでも成立します。返事は、ほかの売り先や廃車にした場合の手取りと比べてからにしてください。

WEBで無料査定を申し込む(査定額はタウから電話で届きます)

承諾の返事は、比べてからで大丈夫です。

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9. 年式が古い大破車・事故歴のない故障車なら、廃車買取にも聞く

事故歴のない故障車・古い車
事故歴のない故障車・古い車

年式が古い・走行距離が多い大破車は、事故車の専門買取とあわせて、廃車買取にも金額を聞いてください(2-2)。事故歴はないけれど、エンジンがかからない、古くて値が付かない、という車も、廃車買取が向いています。

9-1. ハイシャルの場合(同社の案内)

  • 引き取りや、手続きの代行の費用はかからない
  • 契約完了後や、実車を確認した後の減額はない
  • 買取額は、自動車重量税の還付金と、自賠責保険の返戻金の分を含めて提示している。これらを「別にもらえるお金」として二重に数えないよう注意(6-1)
  • 軽自動車税には、還付の制度がない
  • ローンが残っている場合、廃車の手続きにはローンの完済と所有権解除が必要(事故などで残債がある場合も、相談はできる)
  • ハイシャル公式の案内では、査定額に納得した場合は契約へ進み、成約後に取引をキャンセルすると30,000円がかかります。どの返答・手続きで成約となるかは、契約前に確認してください。

廃車買取も、「無料」の範囲や契約になる時点は、会社ごとに違います。第6章の確認表で比べてください。

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動かない車の廃車は、手続き費用と買取額の内訳を確認

事故車・不動車・車検切れの車も、廃車の費用を払う前に買取額を確かめてください。

次に当てはまる方が対象です

  • 自走できない・車検切れ・年式が古いなど、廃車を考えている
  • 保険会社と車検証の所有者に、手放してよいことを確認した
  • 引き取り・手続き代行の費用はかからない(同社の案内)
  • 契約完了後や実車確認後の減額はない(同社の案内)

買取額は、自動車重量税の還付金と自賠責保険の返戻金の分を含めて提示されます(同社の説明)。別に戻るお金として二重に数えないでください。成約(契約)になる時点とキャンセル料は、最初の電話で確認してください。

返事は比べてからで大丈夫です。

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10. 修理済みの車(B)・損傷が軽い車(C)なら、ふつうの買取店

修理済み・損傷が軽い車の査定
修理済み・損傷が軽い車の査定

修理済みの車や、自分で運転できる程度の損傷の車は、ふつうの買取店で査定してもらえます。事故車の専門買取では、対象外になることがあります。

修理した内容や事故の経緯は、知っている範囲で正直に伝えてください。JPUCのモデル約款でも、売主は知っている車の状態を誠実に申告することになっています(第6条)。国民生活センターは、修復歴や事故歴をあらかじめ伝えていた場合、後からそれを理由にした解除や減額に応じる必要はないと説明しています。

修理済みの車や損傷が軽い車の売り先は、契約後の減額やキャンセルの条件も含めて、買取サービスの選び方で比べられます。

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契約後の条件まで確認して、売却先を決める

初めての売却で減額やキャンセル条件が不安な方は、契約条件が明示された直接取引も比較候補になります。

査定・契約は1社との直接取引です(複数社の競争にはなりません)。その代わり、契約後の減額は行わず、車両引渡しから7日間は電話1本・無料でキャンセルできると公式に宣言されています。契約金の半額当日前払いには上限50万円・時間帯・店舗などの条件があります。

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11. 売る前に準備するもの

車を売る前の書類と情報を準備する
車を売る前の書類と情報を準備する

11-1. 書類

国民生活センターは、車を売るときの一般的な書類として、次のものを挙げています。

  • 車検証
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車税の関係書類
  • 印鑑登録証明書(普通車)
  • リサイクル券
  • 委任状・譲渡証明書

住所や名前が車検証と変わっている場合や、ローンが残っている場合は、追加の書類が必要になります。買取業者に、何が必要かを確認してください。

軽自動車は、名義変更に車検証の原本が必要です(コピーは不可。軽自動車検査協会)。

11-2. ローンが残っている・車検証の所有者が自分でない

車検証の所有者の欄が、ディーラーやローン会社になっている場合(所有権留保)は、ローンを完済して所有権を解除する手続きが必要です。完済していても、解除の手続きは別に必要です(1-2)。軽自動車も、使用者と所有者が違う場合は、所有者の同意が必要です(軽自動車検査協会)。

11-3. 伝えることを整理しておく

JPUCは、事故歴・修復歴だけでなく、使っていて気になる点や不具合も、査定のときに正しく伝えるよう案内しています。家族が使っている車なら、その人にも確認しておいてください。電話の前に、次のことをメモしておくと話が早く進みます。

  • 事故の日と、損傷している場所
  • 自分で運転できるか。エンジンはかかるか
  • 保険会社とのやり取り(全損かどうか、担当者の名前)
  • 車が今ある場所(自宅、修理工場など)

修理の見積書や事故のときの写真は、状態を説明するのに役立つことがあります。ただし、提出すれば査定額が上がる、という公的な根拠は確認できませんでした。

12. よくある質問

車の売却について整備士に相談する
車の売却について整備士に相談する

事故車の買取で、いちばん高く買ってくれる業者はどこですか?

決まった答えはありません。車種・年式・損傷の状態によって、高く買う業者が変わります。第2章で車の状態を分けてから、状態に合った売り先の2社以上に金額を聞いて比べてください。

事故車の買取相場は、どうやって調べればいいですか?

事故車は、損傷の場所や大きさで金額が大きく変わるため、車種と年式だけで相場を出すのは難しいです。実際に査定を受けて、金額を聞くのが確実です。

金額を聞いてから、断ってもいいですか?

断ることはできます。ただし、条件は会社ごとに違います。たとえばタウは、金額を聞くだけなら無料ですが、提示された金額を承諾したあとに契約しないと、査定手数料20,000円がかかります(同社規約第8条)。電話で金額に納得した時点で成約とする会社もあるため、比べ終わるまでは「今日は聞くだけです」と伝えてください(6-3)。

全損と言われた車も売れますか?

保険会社が保険金の支払いと引き換えに車を引き揚げる場合は、自分では売れません。売り先と契約する前に、保険会社へ「この車を自分で売ってよいか」を確認してください(第1章)。

ローンが残っている事故車は売れますか?

車検証の所有者がローン会社やディーラーの場合は、所有権解除の手続きが必要です。まずローン会社に残りの金額を確認してください。ローンが残った事故車の売却の相談に応じる買取業者もあります(1-2)。

修理工場に置いたままでも、査定してもらえますか?

会社によります。タウは、保管先の修理工場に連絡して査定に行き、立ち会いは不要としています(同社「よくある質問」)。保管料がかかる場合は、いつから・いくらかかるのかを工場に確認しておいてください。

一括査定と、1社ずつ頼むのと、どちらがいいですか?

一括査定は、一度に複数の金額を比べられる一方、複数の会社から一度に連絡が来ることがあります(3-1)。電話にすぐ対応できない場合は、状態に合った売り先を2社選んで、1社ずつ頼む方法もあります。

修理済みの車(修復歴車)も、事故車の専門買取に売れますか?

会社によって違います。事故車の専門買取は、主に今も壊れている車を扱います。修理済みの車は、ふつうの買取店のほうが向いています。

契約した後に、金額を下げると言われました

修復歴や事故歴をあらかじめ伝えていた場合は、それを理由にした減額に応じる必要はないと、国民生活センターは説明しています。困ったときは、JPUC車売却消費者相談室(0120-93-4595)か、消費者ホットライン(188)に相談してください。

13. まとめ

損傷車の見積もりを比較して判断する
損傷車の見積もりを比較して判断する
  • 売り先を探す前に、保険会社と車検証の所有者に「売ってよいか」を確認する
  • 車の状態で売り先を選ぶ:大きく壊れた車は事故車の専門買取(年式が古ければ廃車買取とも比べる)、修理済み・損傷が軽い車はふつうの買取店
  • 2社以上に金額を聞く。承諾の返事は、比べ終わってから
  • 手元に残るお金と、契約の条件(減額・キャンセル・支払い日)で比べる
  • 業者を自分で確かめる:古物商の許可の表示、JPUCの会員と適正買取店
  • 困ったら相談する:JPUC車売却消費者相談室、消費者ホットライン188

家族や知人が事故にあったときにも使えるよう、第6章の確認表と「電話で使えるひと言」だけでも保存しておくと安心です。

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事故で大きく壊れた車は、廃車にする前に事故車専門の買取額を確認

金額を聞くだけなら無料です。ただし、提示された金額を承諾した後に契約しないと、査定手数料20,000円がかかります(同社規約第8条)。承諾は書面・電話・メールのどれでも成立します。返事は、ほかの売り先や廃車にした場合の手取りと比べてからにしてください。

WEBで無料査定を申し込む(査定額はタウから電話で届きます)

承諾の返事は、比べてからで大丈夫です。

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売買契約書にサインする前に、この8つを確認してください

口頭の説明だけで判断せず、契約書に書かれた条件と一致しているか確認してください。

  1. 金額を承諾しただけで費用が発生する条件はないか(電話で「お願いします」と答えただけで承諾・契約になる場合があります)
  2. キャンセルできる期限はいつまでか(「契約後」か「車両引渡し後」かで大きく違います)
  3. キャンセル料・違約金はいくらか(金額が書かれていない場合は必ず質問を)
  4. 契約後に減額される条件は何か(「後日、修復歴が判明した場合」等の条項の有無)
  5. 入金はいつか(「引渡し後○営業日」の形で書面に残っているか)
  6. 申告した内容が書面に反映されているか(故障・警告灯・修復歴・水没・改造は口頭で伝えるだけにしない)
  7. 名義変更はいつ完了し、その報告はもらえるか(税金・違反通知のトラブル防止)
  8. ローン残債がある場合、精算方法と所有権解除の手順

この記事の根拠について

内容確認先
全損で保険会社が車を引き揚げる可能性、所有権解除日本自動車購入協会(JPUC)「残価設定型クレジット返済中の車で事故を起こした」相談事例
入庫先との売買契約後に全損で引き揚げ、違約金を請求された事例JPUC相談事例
相談件数、トラブル事例、査定サイトからの勧誘、車の売却が特定商取引法の対象外であること、減額に応じる必要がないこと国民生活センター「増加する中古自動車の売却トラブル」(2023年3月22日)
一括査定で事故車を引き取られた事例国民生活センター見守り新鮮情報(2023年7月4日)
税金・リサイクル料金が買取価格に反映されること、一般的な書類国民生活センター「車を売却するときの流れ」
相談窓口の電話番号と受付時間国民生活センター「中古自動車売却トラブル」/JPUC車売却消費者相談室
一括査定の申し込みの注意、申告のしかたJPUC「安心して車を売却するために」
代金未払いのトラブルJPUC(2023年10月27日、2026年7月)
会員一覧と適正買取店一覧、適正買取店の基準JPUC(会員一覧/適正買取店一覧)
モデル約款(第5条・第6条・第8条)JPUC「自動車買取契約書約款」(2020年2月14日改定)
四輪自動車はクーリング・オフの対象外消費者庁(特定商取引法施行令第34条)
古物商のウェブサイトでの表示義務警視庁(2024年4月1日施行の改正古物営業法)
公安委員会の一覧に載るまでの日数熊本県警察
引取業者の登録高崎市/自動車リサイクルシステム
修復歴の骨格部位自動車公正取引協議会
資源としての価値自動車リサイクル促進センター
軽自動車の名義変更軽自動車検査協会
タウの査定手数料・キャンセル・書類・査定の範囲株式会社タウ「ご利用規約」(2024年11月26日改訂)
タウの出張査定・立ち会い・修理工場での査定・引き取り日・年式株式会社タウ「よくある質問」
タウの減額・振込時期・ローン組替サービス・水害車の査定株式会社タウ公式サイト
ハイシャルの見積もり・契約・成約後キャンセル料ハイシャル廃車買取の流れ/公式サイト
ハイシャルの還付金の扱い、軽自動車税、ローンハイシャル「廃車時に受け取れる還付金」

契約の条件は会社ごとに違い、変わることもあります。実際の契約書で必ず確認してください。

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